Bullseye® Apodizing フィルター・コーティング
Bullseye®アポダイジングフィルターはカスタム可能な強度勾配型のフィルターです。フィルタの中心から外周に向かって放射状に濃度が変化しています。このフィルターは光学装置内の不要な光強度のばらつき等を取り除くのに使用されたり、光源の波面を変化させるのに使用されます。
Bullseye®フィルターは二つの構成がございます。 中心部が濃いNormalタイプと外周が濃いinverseタイプがございます。
Bullseye® Apodizing フィルター Normal タイプ
Normal Bullseye®は中心部が濃い濃度の構成になっており、中心部の光の強度を下げる働きがあります。外周部は完全に透明で透過いたします。このNormal Bullseye®はガウシアンビームを平坦な波面でトップハットタイプの形状に変える際に利用されます。 標準品としてご用意しておりますフィルターは中心部の強度がOD1からOD5となっており外周部に向かうほど段々に透明に近ずく形状です。また、ご要求を伺いましてカスタム形状もご対応させていただいております。
Bullseye® Apodizing フィルター Inverseタイプ
Inverse Bullseye®タイプは中心部が透明で外周部に向かうほど、濃度が増す構成になっています。
標準品では、外周部の一番濃い濃度部分が、OD1からOD5の製品を揃えております。 このフィルターはガウシアンビームを整えたり、光学装置内で必要な強度分布を整えたり用途に使用されております。
カスタム製品もご対応させていただいております。
Bullseye® Apodizing フィルター カスタムタイプ
独自のこの技術を使用することで、お客様のご要求仕様にそった強度分布をもったカスタムBullseye®アポダイジングコーティングを施した光学部品を供給しております。 基板材料の種類や、サイズ、帯域幅や強度の均一性など様々なご要求に柔軟にお応えしております。
通常のガウシアン分布は以下の公式で求められます。”a”は標準偏差あるいはエッジ部のシャープさを、”x”はコンポーネントの中心位置になります。
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The transition functions can be defined by either transmission (T) or by density (D). These functions can range from a simple linear equation to much more complex algebraic, exponential, or geometric functions as shown below:
Examples of Transmission Gradients:
Examples of Density Gradients:
Bullseye® Apodizing フィルターの特徴
- 強度の勾配はどのようなアプリケーションにも適用するためにカスタム可能です。
- このコーティングは、様々なサイズや基板材料の種類に適応することが可能です。
- 紫外から遠赤外光までご使用いただけるように設計されております。
Bullseye® Apodizing フィルター に適したアプリケーション
- 天文学:観測したい対象物の周辺に、強い光を放つ星がある場合その強度を下げることに使えます。
- エンターテインメント:光線の強度を不均一にし、きらびやかにします。
- 産業用途:自動溶接機械のカメラのアイリスとして使用されています。 ディテクタでサチュレーションが起こってしまうのを防ぎます。
- 写真:柔らかい印象の輪郭を作り出します。また、露出過度の部分を減らします。
- 理科学:ヴァリアブルフェーズプレートとしてご使用いただいております。 (基板の屈折率とコーティングのマテリアルの屈折率が同じ場合)
- セミコンダクター:完璧な露光強度分布を得るため露光装置内でご使用いただいております。
REYNARD製品の標準価格につきましては、弊社営業部より回答いたします。 お気軽にお問い合わせください。